高い品質で知られるエアウィーヴですが、長年使っていると「へたる」という問題に直面することがあります。特にマットレスの真ん中がへこむと感じ、寝心地の変化に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。評判の中には、すぐへたるのではないか、価格に見合わないのでは、といった悪いものもあり、購入後に後悔したくないという不安もあるでしょう。
この記事では、エアウィーヴのへたりに関する様々な疑問にお答えします。そもそも、へたりを復活させる方法はありますか?という問いから、製品の寿命、つまり何年くらい持ちますか?という具体的な期間、そしてへたりの保証内容までを詳しく解説します。さらに、エアウィーヴがダメな理由は何ですか?という点にも触れながら、寿命を迎えた際の処分方法や、お得な買い替え時の引き取りサービスについても網羅的にご紹介します。
- エアウィーヴのへたりが復活しない理由
- 製品の具体的な寿命と劣化のサイン
- へたりの保証内容と適用条件
- へたった後の処分方法と買い替えの選択肢
エアウィーヴがへたる原因と寿命のサイン

- へたりを復活させる方法はありますか?
- 「すぐへたる」という評判は本当か
- なぜマットレスの真ん中がへこむのか
- 製品の寿命は何年くらい持ちますか?
- 中材のへたりは保証の対象になる?
へたりを復活させる方法はありますか?
結論から申し上げると、一度へたってしまったエアウィーヴのエアファイバー®(中材)を新品同様に復活させることはできません。
エアウィーヴの芯材であるエアファイバー®は、極細のポリエチレン樹脂が絡み合ってできています。この構造が高い反発力を生み出していますが、長期間の使用による圧力や経年劣化で樹脂が潰れてしまうと、元の弾力を取り戻すことは困難です。
お湯をかけると復元するという情報を見かけることがありますが、これは主に初期の軽微な凹みに対する一時的な対策であり、根本的なへたりの解決にはなりません。メーカーも推奨していない方法であり、逆に製品を傷める可能性もあるため注意が必要です。
へたりを遅らせるメンテナンス
へたりを完全に防ぐことはできませんが、定期的なメンテナンスで進行を遅らせ、快適な状態を長く保つことは可能です。月に1回程度、風通しの良い場所で陰干しをして湿気を飛ばしましょう。また、3ヶ月に1回を目安にマットレスの表裏や上下を入れ替える「ローテーション」を行うことで、特定の部分に負荷が集中するのを防ぎ、へたりを均一化できます。
このように、一度発生したへたりは元に戻らないため、寝心地に違和感を覚えたら買い替えを検討するのが最適な選択肢となります。
「すぐへたる」という評判は本当か
「エアウィーヴはすぐへたる」という評判を耳にすることがありますが、これは必ずしも全てのケースに当てはまるわけではありません。製品がへたるまでの期間は、使用者の体重や体格、寝方、そして使用環境に大きく左右されます。
例えば、体重が重い方や、毎日同じ位置で寝る癖がある方は、特定の部分に負荷が集中しやすく、へたりが早く進行する傾向があります。また、マットレスパッドのタイプを、柔らかすぎる敷き布団やマットレスの上で使用すると、本来の反発力が発揮されず、底つき感やへたりを早期に感じてしまう原因にもなります。
「すぐへたる」という口コミの背景には、製品そのものの問題だけでなく、使用環境とのミスマッチが隠れているケースも少なくありません。ご自身の体重や現在お使いの寝具との相性を考慮して製品を選ぶことが、長持ちさせる上で非常に重要です。
適切な環境で使用し、前述の定期的なメンテナンスを行えば、極端に早くへたるということは考えにくいでしょう。もし購入後すぐに明らかなへたりが発生した場合は、初期不良の可能性も考えられるため、保証書を確認し販売店に相談することをおすすめします。
なぜマットレスの真ん中がへこむのか

マットレスで最もへたりやすい場所が「真ん中」である理由は、睡眠中に最も体重がかかる腰やお尻の部分が当たるからです。
人間の身体は、頭部、胸部、腰部、脚部で重さが異なります。特に腰からお尻にかけては全体重の約44%が集中すると言われており、睡眠中、この部分がマットレスに最も大きな負荷をかけ続けることになります。このため、他の部分に比べて中央部のエアファイバー®が物理的に潰れやすく、結果として「真ん中がへこむ」という現象が起こるのです。
これはエアウィーヴ特有の問題ではなく、スプリングコイルやウレタンなど、他の素材のマットレスでも同様に見られる現象です。
3分割マットレスのメリット
エアウィーヴの一部のモデルは、中材が3つに分割されています。このタイプは、定期的にパーツの位置を入れ替えることで、負荷の集中をより効果的に防ぐことが可能です。例えば、最もへたりやすい中央のパーツを、比較的負荷の少ない頭部や脚部のパーツとローテーションさせることで、マットレス全体の寿命を延ばす効果が期待できます。
真ん中のへこみが気になり始めたら、それはマットレスが劣化してきたサインと捉え、メンテナンスや買い替えを検討するタイミングと言えるでしょう。
製品の寿命は何年くらい持ちますか?
エアウィーヴの公式な情報や一般的な使用実績から考えると、製品の寿命はおよそ7年前後が目安とされています。
これは、平均的な体格の方が毎日使用し、適切なメンテナンス(陰干しやローテーション)を行った場合の想定期間です。もちろん、これはあくまで目安であり、使用状況によって大きく変動します。
- 体重が軽い方や使用頻度が少ない場合:負荷が少ないため、10年以上快適に使用できることもあります。
- 体重が重い方や二人以上で使用する場合:負荷が大きいため、目安より早く寿命を迎える可能性があります。
寿命が近いサイン
年数だけでなく、以下のような寝心地の変化も寿命を判断する重要なサインです。
- 身体が沈み込むようになった:以前よりもマットレスが柔らかく感じ、腰が落ち込むような感覚がある。
- 寝返りがしにくくなった:マットレスの反発力が低下し、スムーズに身体を動かせない。
- 朝起きた時に身体が痛い:寝姿勢が適切に保たれず、腰や背中に負担がかかっている。
特に「朝起きた時の身体の不調」は、睡眠の質が低下している証拠です。このようなサインが見られたら、たとえ使用年数が7年に達していなくても、買い替えを検討することをおすすめします。
中材のへたりは保証の対象になる?
エアウィーヴには製品保証が付いていますが、経年劣化による自然な「へたり」は、原則として保証の対象外となるため注意が必要です。
公式サイトによると、保証内容は以下のようになっています。
対象部分 | 保証期間 | 主な保証内容 |
---|---|---|
中材(エアファイバー®) | お買い上げから3年間 | 通常使用の範囲で発生した、厚さが2cm以上(※)減少するなどの明らかな変形。 |
カバー | お買い上げから1年間 | 縫製のほつれやファスナーの破損などの初期不良。 |
※保証規定は製品や購入時期によって異なる場合があります。正確な厚さの基準など、詳細は製品に同梱されている保証書をご確認ください。
重要なのは、保証が対象とするのは「製造上の不具合による変形」であり、長年の使用で少しずつ弾力が失われていく「経年劣化によるへたり」は含まれないという点です。
例えば、購入から1年で明らかに中央部だけが大きく(2cm以上)凹んでしまった場合は保証対象となる可能性がありますが、5年使用して全体的に反発力が落ちてきた、というケースは寿命と判断されます。
もし保証期間内に異常なへたりを感じた場合は、諦めずに購入店やメーカーのカスタマーサービスに相談してみましょう。その際は、保証書と製品の状態がわかる写真を用意しておくとスムーズです。
エアウィーヴがへたる前に知るべき注意点

- 購入後に後悔しないためのポイント
- 知っておくべきダメな理由は何ですか?
- 評判が悪いという噂の真相
- へたった後の正しい処分方法
- お得な買い替え時の引き取りサービス
購入後に後悔しないためのポイント
高価な買い物であるエアウィーヴで後悔しないためには、購入前に製品の特性を正しく理解し、ご自身の環境や好みに合っているかを見極めることが重要です。以下のポイントをチェックしておきましょう。
1. 硬めの寝心地が好みか
エアウィーヴの最大の特徴は、高い反発力と硬めの寝心地です。身体が沈み込むような柔らかいマットレスが好きな方にとっては、硬すぎると感じてしまい、体に合わない可能性があります。可能であれば、店舗などで実際に寝心地を試してから購入を判断するのが最も確実です。
2. 使用環境は適切か
マットレスパッドのタイプを選ぶ場合、現在使用している敷き布団やマットレスとの相性が非常に重要です。柔らかすぎる寝具の上に敷くと、エアウィーヴ本来の性能が発揮されず、底つき感やへたりの原因になります。ある程度の硬さがある寝具の上で使用することが推奨されます。
3. 冬の寒さ対策を考慮しているか
エアウィーヴは通気性が抜群に良い反面、冬場は寝床に熱がこもりにくく、寒さを感じやすいというデメリットがあります。冷え性の方や寒い地域にお住まいの方は、保温性の高い敷きパッドを併用したり、暖かい素材のカバーを選ぶなどの対策が必要になることを念頭に置いておきましょう。
これらのポイントを事前に確認することで、「思っていたのと違った」という購入後のミスマッチを防ぐことができます。ご自身の睡眠スタイルや環境を客観的に分析することが、後悔しないための第一歩です。
知っておくべきダメな理由は何ですか?
エアウィーヴは優れた寝具ですが、全ての人にとって完璧というわけではありません。購入を検討する上で知っておくべき「ダメな理由」、つまりデメリットや注意点を具体的に解説します。
最大のデメリットとして挙げられるのが、通気性の良さが裏目に出る冬場の寒さです。
エアウィーヴの中材は90%以上が空気で構成されており、湿気がこもりにくく夏場は非常に快適です。しかし、その構造ゆえに保温性が低く、冬は敷き布団や床からの冷気が伝わりやすくなります。特に、薄いマットレスパッドを床に直敷きに近い状態で使用すると、底冷えを感じやすくなります。
その他のデメリット
- 価格が高い:他の素材のマットレスと比較して、初期投資が高額になります。
- 独特の素材音:寝返りを打つ際に、エアファイバー®が擦れる「カシャカシャ」という音が気になる方もいます。音に敏感な方は注意が必要です。
- メンテナンスの手間:快適さを保つためには、定期的な陰干しやローテーションが必要です。これを手間に感じる可能性もあります。
これらのデメリットは、対策を講じることで緩和できる場合も多いです。例えば、寒さ対策にはウールやマイクロファイバー素材の敷きパッドを使う、音の問題は厚手のベッドパッドやシーツを重ねる、といった工夫が有効です。
これらの「ダメな理由」を許容できるかどうかが、エアウィーヴがご自身に合うかどうかを判断する一つの基準となります。
評判が悪いという噂の真相

インターネットで検索すると、「評判が悪い」「最悪」といったネガティブな口コミが見受けられますが、その背景にはいくつかの共通した理由が存在します。
1. 価格に対する期待値の高さ
エアウィーヴは高価格帯の製品であるため、購入者は「価格に見合うだけの完璧な効果」を期待しがちです。そのため、少しでも体に合わなかったり、前述の「冬は寒い」といったデメリットを感じたりすると、期待を裏切られたという気持ちから、辛口な評価につながりやすい傾向があります。
2. 寝具との相性問題
特にマットレスパッドの購入者に見られるのが、「手持ちの敷き布団やマットレスとの相性が悪かった」というケースです。柔らかすぎる寝具の上で使ってしまい、「腰が沈んで痛くなった」「効果を感じない」といった不満が出ることは少なくありません。これは製品自体の問題というより、正しい使い方ができていないことに起因します。
3. 体質や好みとの不一致
「硬すぎて合わなかった」「寝返りの音が気になる」など、個人の体質や感覚に合わなかったという声も一定数あります。寝具の好みは人それぞれであるため、万人に受け入れられる製品は存在しません。エアウィーヴの高い反発力が、ある人には最高のサポートでも、別の人には不快な硬さに感じられることがあります。
一方で、「腰痛が楽になった」「寝返りがしやすくて熟睡できる」といった高評価の口コミも数多く存在します。「評判が悪い」という噂だけを鵜呑みにせず、なぜそのような評価が生まれるのか、その背景を理解した上で、ご自身の身体や環境に合うかどうかを多角的に判断することが賢明です。
へたった後の正しい処分方法
寿命を迎えてへたってしまったエアウィーヴは、適切に処分する必要があります。処分の方法は、主にお住まいの自治体のルールやご自身の状況に合わせて選ぶことになります。
主な処分方法は以下の3つです。
処分方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
1. 自治体の粗大ごみ | 費用が比較的安い(数百円〜千円程度) | 申し込みや搬出の手間がかかる。収集日が指定される。 |
2. 不用品回収業者 | 電話一本で即日回収も可能。搬出も任せられる。 | 費用が割高になる傾向がある。悪徳業者に注意が必要。 |
3. リサイクルショップ | 状態が良ければ買い取ってもらえる可能性がある。 | へたりが激しいものは買取不可。出張買取非対応の場合も。 |
最も一般的なのは「粗大ごみ」
多くの場合、最も費用を抑えられるのは自治体の粗大ごみとして出す方法です。手続きの基本的な流れは以下の通りです。
- 自治体の粗大ごみ受付センターに電話やインターネットで申し込む。
- 手数料(有料ごみ処理券など)をコンビニ等で購入する。
- 指定された収集日の朝、処理券を貼り付けて指定場所に出す。
詳しい手数料やルールは自治体によって異なるため、必ずお住まいの市区町村のホームページなどで確認してください。
不用品回収業者に依頼する場合は、必ず「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ている正規の業者を選びましょう。無許可の業者に依頼すると、不法投棄などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
お得な買い替え時の引き取りサービス
マットレスを買い替える際、古いマットレスの処分をどうするかが問題になります。新しいマットレスの購入店が引き取りサービスを行っていれば、購入と処分を一度に済ませることができ非常に便利です。
残念ながら、2025年10月現在、エアウィーヴの公式サイトでは、製品購入時の引き取りサービスは提供されていないようです。(最新の情報は公式サイトでご確認ください)
しかし、他の大手家具・寝具店では、自社製品・他社製品を問わず引き取りサービスを実施している場合があります。
引き取りサービスがある店舗の例
- ニトリ:購入した商品と同数量・同容量の家具であれば、有料で引き取りサービスを利用できます。
- 無印良品:対象のベッドやマットレスを購入した場合、同種・同数の不用品を有料で引き取ってもらえます。
- 大塚家具:購入商品や配送エリアによって条件が異なりますが、有料の引き取りサービスがあります。
これらのサービスは、あくまで「新しい商品の配送時」に限定されることがほとんどです。また、料金や対象品目、エリアなどの条件は各社で異なります。エアウィーヴからの買い替えで他社製品を検討する場合は、購入前に引き取りサービスの有無や条件を詳しく確認しておくことをおすすめします。
もし引き取りサービスが利用できない場合は、前述の「自治体の粗大ごみ」や「不用品回収業者」を利用して、ご自身で処分を手配する必要があります。
まとめ:エアウィーヴがへたると感じたら

この記事では、エアウィーヴのへたりに関する様々な情報をご紹介しました。最後に、記事全体の要点をまとめます。
- 一度へたったエアファイバーは新品同様には復活しない
- へたりを遅らせるには定期的な陰干しとローテーションが有効
- 「すぐへたる」という評判は使用環境や体格に左右される
- 最も体重がかかる腰の部分が当たる真ん中がへこみやすい
- 製品の寿命の目安は約7年だが使用状況によって変わる
- 身体が沈む、寝起きに体が痛いなどは寿命のサイン
- 経年劣化による自然なへたりは3年保証の対象外
- 保証対象は製造上の不具合による明らかな変形
- 後悔しないためには硬めの寝心地や冬の寒さを理解しておくことが重要
- ダメな理由として最も大きいのは通気性が良く冬に寒いこと
- 悪い評判は価格への期待値の高さや使い方とのミスマッチが背景にある
- へたったマットレスの処分は自治体の粗大ごみが最も一般的
- 費用はかかるが不用品回収業者に搬出を依頼する方法もある
- エアウィーヴ公式では現在引き取りサービスは行っていない
- 他社製品に買い替える際は購入店の引き取りサービスを確認すると便利

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